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FFmpegインストール完全ガイド for Windows 11【決定版】

Published on "12/26/2025 13:12:08" by Ayato

FFmpegインストール完全ガイド for Windows 11【決定版】

はじめに:「FFmpegのインストールが難しい」は勘違いだった?

あなたを悩ませる「黒い画面」とエラーメッセージ

「動画のフォーマットを変換したい」「ゲーム実況の録画から、自分の声だけを抜き出したい」…そんな想いで高機能な無料ツール『FFmpeg』にたどり着いたあなた。しかし、インストール方法を調べてみると、意味不明な専門用語と、見慣れない「黒い画面(コマンドプロンプト)」での操作ばかり。

勇気を出して試してみたものの、'ffmpeg' は、内部コマンドまたは外部コマンド、操作可能なプログラムまたはバッチ ファイルとして認識されていません。という冷たいエラーメッセージに、心を折られかけた経験はありませんか?

大丈夫です、それはあなたのせいではありません。 FFmpegのインストールが少し特殊なだけで、正しい手順と、なぜそうするのかという理由を理解すれば、誰でも簡単に使いこなせるようになります。

この記事を読めば、誰でもFFmpegマスターの第一歩を踏み出せる

この記事では、コマンドラインに苦手意識を持つあなたのために、「なぜFFmpegのインストールが分かりにくいのか」という根本的な理由から、具体的なインストール手順まで、豊富な図解付きで徹底的にわかりやすく解説します。

この記事を読み終える頃には、あなたはFFmpegのインストールを無事に完了し、動画ファイルを自由自在に操るための「最強の武器」を手に入れているはずです。

そもそもFFmpegとは?なぜインストールが特殊なの?

FFmpegは単なるツールではない、マルチメディア・フレームワーク

FFmpegは、動画や音声ファイルを自由自在に変換・編集・加工できる、非常に強力な無料のコマンドラインツールです。しかし、その実態は単一のプログラムではなく、複数のコンポーネントから構成される包括的な「マルチメディア・フレームワーク」です。

私たちが主に使うのは、以下の3つの実行ファイルです。

これらのツールの強力な機能は、libavcodec(コーデック処理)やlibavformat(コンテナ処理)といった多数の基盤ライブラリによって支えられています。この柔軟性と拡張性の高さから、YouTubeやVLCメディアプレイヤーなど、業界のあらゆる場所で利用されています。

公式はソースコードのみ配布!信頼できるビルドを選ぼう

ここが一番のつまずきポイントです。一般的なソフトウェアと違い、FFmpegの公式サイトでは「プログラムの設計図」であるソースコードしか配布していません。私たちが普段使っている.exe形式の実行ファイル(バイナリと呼ばれます)は、有志のコミュニティによってコンパイル(ビルド)され、別のサイトで配布されているのです。

「え、それって安全なの?」と不安になりますよね。ご安心ください。公式サイトが「ここからダウンロードしてね」と公認している、信頼性の高いビルド提供サイトがあります。この記事では、その中でも特に有名で安全なgyan.devのビルドを使います。

【初心者向け】最速1分!wingetを使った超かんたんインストール

「とにかく今すぐ使いたい!」というあなたには、Windows 11に標準搭載されているwinget(Windows Package Manager)を使った方法がおすすめです。たった1行のコマンドで、ダウンロードからインストール、後述する面倒な「パス通し」まで全て自動で完了します。

ステップ1: PowerShellを起動する

スタートメニューを右クリックし、「ターミナル(管理者)」または「Windows PowerShell (管理者)」を選択して起動します。

ステップ2: 魔法のコマンドを1行入力するだけ

開いた青い画面に、以下のコマンドをコピー&ペーストして、Enterキーを押してください。

winget install --id=Gyan.FFmpeg -e

インストールが自動で開始されます。途中で同意を求められた場合は、「Y」と入力してEnterを押してください。

ステップ3: 動作確認

インストール完了後、同じ画面で以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。

ffmpeg -version

バージョン情報がズラッと表示されれば、インストールは大成功です!

【推奨】完全手動インストールでFFmpegを深く理解する

「ツールの中身をしっかり理解したい」「最新版を自分で選びたい」というあなたには、こちらの丁寧な手動インストールがおすすめです。少し手間はかかりますが、この手順を一つ一つ自分の手で経験することで、PCの仕組みへの理解が深まり、今後のトラブルにも格段に強くなります。

ステップ1: 信頼できるビルド(実行ファイル)をダウンロードする

まず、gyan.devの公式サイトにアクセスします。

様々なバージョンが並んでいますが、注目するのは「release builds」セクションです。ここにあるのが安定版です。

どれを選べばいい?ビルドバリアントの理解

今回は推奨のffmpeg-release-full.7zというリンクをクリックして、ファイルをダウンロードしましょう。

ステップ2: ファイルを展開し、PC内の「定位置」を決める

ダウンロードした.7zファイルは圧縮ファイルなので、7-Zipなどの解凍ソフトで展開(解凍)します。

展開すると、ffmpeg-x.x-full_buildのようなバージョン番号が付いたフォルダができます。このフォルダを、あなたが管理しやすい「定位置」に移動させましょう。プログラムファイルはデスクトップやダウンロードフォルダに置きっぱなしにせず、専用の場所に保管するのが鉄則です。

ここでは例として、Cドライブ直下にffmpegという新しいフォルダを作成し、その中に先ほどのフォルダの中身を全て移動させます。最終的に、以下のようなフォルダ構成になるのが理想です。

ポイント:フォルダ名は必ず半角英数字にしましょう。パス(フォルダの住所)に日本語やスペースが含まれていると、予期せぬエラーの原因になることがあります。C:\Program Filesのようにスペースが入る場所は避け、C:\tools\ffmpegのようなシンプルな場所を選ぶのがプロの作法です。

⚠️ 注意:ここからはシステムの重要設定を変更します

次の「環境変数」の設定は、Windowsの動作の根幹に関わる部分です。手順を誤ると、一部のアプリケーションが正常に起動しなくなるなど、システムの動作に影響を与える可能性があります。 必ずこのガイドの指示通りに、慎重に操作してください。

💡 安心TIPS:操作の前に設定をバックアップしましょう

万が一に備え、変更前のPath設定をメモ帳にコピーしておくことを強く推奨します。これにより、何か問題が起きてもすぐに元の状態に戻すことができます。

  1. 新しいコマンドプロンプトを開きます。
  2. echo %PATH% と入力してEnterキーを押します。
  3. 表示された文字列(セミコロンで区切られた長いパスの一覧)を全て選択してコピーし、メモ帳などに貼り付けて保存しておきましょう。

ステップ3:【最重要】環境変数「Path(パス)」を通してFFmpegに道を作る

ここが最大の山場であり、FFmpegをマスターするための鍵です。「パスを通す」とは、一言でいえば**「Windowsに『ffmpeg.exe』という便利な道具のありか(住所)を教えてあげる作業」**です。

焦らず、一つずつ進めましょう。

  1. Windowsキーを押し、「環境変数」と入力します。表示された「システム環境変数の編集」をクリックします。
  2. 「システムのプロパティ」ウィンドウが開きます。右下にある「環境変数」ボタンをクリックします。
  3. 「環境変数」ウィンドウが表示されます。下の「システム環境変数」の欄から「Path」という項目を探して選択し、「編集」ボタンをクリックします。
  4. 「環境変数名の編集」ウィンドウが開きます。右上の「新規」ボタンをクリックします。
  5. 新しい入力欄が表示されるので、先ほどFFmpegを配置したフォルダの中にあるbinフォルダまでの「住所(フルパス)」を正確に入力します。今回の例ではC:\ffmpeg\binです。入力したらEnterキーを押します。
  6. 入力したパスがリストに追加されたことを確認し、「OK」ボタンを押します。開いている全てのウィンドウも「OK」で閉じて、設定を完了させます。

ステップ4: 動作確認で感動のフィナーレを迎えよう

超重要:環境変数の設定を反映させるため、必ず全てのコマンドプロンプトやPowerShellを一度閉じ、新しいウィンドウを開き直してください。これを行わないと、設定が反映されず、正しくインストールできているのにエラーが表示されてしまいます。

さあ、新しいターミナルを開いて、以下のコマンドを入力し、Enterキーを力強く押しましょう!

ffmpeg -version

どうでしょうか?ffmpeg version ...から始まるバージョン情報が表示されたはずです。あの憎き「認識されていません」エラーはもうどこにもありません。おめでとうございます!

おめでとうございます!でも、本当のスタートはここからです

コマンド成功のための「最後の罠」:カレントディレクトリ

インストールが成功し、いざコマンドを使おうとした初心者を待ち構える「最後の罠」、それがカレントディレクトリ(今いる場所)です。

ターミナルを開いたとき、コマンドが実行される場所は、通常あなたのユーザーフォルダ(C:\Users\あなたの名前)であり、デスクトップではありません。そのため、ただffmpeg -i my-movie.mp4 ...と実行しても、「そんなファイルは見つからない」とエラーになってしまいます。

でも大丈夫。この問題を解決する、初心者にとって最も簡単な方法をご紹介します。

実用コマンド例:動画から音声を抜き出す(失敗しない方法)

  1. まず、デスクトップなど、分かりやすい場所に音声 を抽出したい動画ファイル(例: my-movie.mp4)を置きます。
  2. 新しいターミナルを開き、コマンドの最初の部分 ffmpeg -i まで入力します。(-iの後ろに半角スペースを一つ入れるのを忘れずに!)
  3. 次に、デスクトップにある動画ファイル(my-movie.mp4)を、ターミナルのウィンドウに直接ドラッグ&ドロップします。
  4. すると、ファイルのフルパスが自動で入力されます。その続きに、残りのコマンド -vn -acodec copy audio-only.aac を入力します。最終的なコマンドはこのようになります。
ffmpeg -i "C:\Users\あなたの名前\Desktop\my-movie.mp4" -vn -acodec copy audio-only.aac

Enterキーを押すと、デスクトップにaudio-only.aacという音声ファイルが生成されます。驚くほど速く処理が完了したはずです。これがFFmpegの力です!

💡 上級者への道:慣れてきたら、cdコマンドで作業したいフォルダへ移動する方法も覚えましょう。例えばcd Desktopと入力すれば、デスクトップに移動できます。

どっちの方法を選ぶべき?あなたの目的別インストール戦略

どちらの方法にも一長一短があります。あなたの目的に合わせて選びましょう。

winget (かんたん) 手動 (推奨)
メリット ✔ 1行のコマンドで完了 ✔ パス通しが不要 ✔ 更新もコマンドで簡単 ✔ 最新バージョンを選べる ✔ ファイルの場所を完全に把握できる ✔ PCの仕組みの理解が深まる
デメリット - インストールされるバージョンを選べない - ツールの中身がどこにあるか分かりにくい - 少し手順が多くて面倒 - 環境変数の設定にリスクが伴う
カスタマイズ性 低い(提供されるビルドに依存) 中くらい(ビルドの種類は選べる)
こんな人におすすめ とにかく早く使いたい初心者 仕組みを理解したい人、使う機能を自分で選びたい人

さらに先へ:ソースコードからのコンパイルという究極の選択

ほとんどのユーザーにとって、ここまでの手順でFFmpegを十分に活用できます。しかし、あなたがFFmpegを使い込むうちに、こんな状況に遭遇するかもしれません。

このような時、既存のバイナリでは要件を満たせなくなります。そのための究極の選択肢が、FFmpegの「ソースコードからのコンパイル」です。これは、プログラムの設計図から自分だけのFFmpegをビルドする、いわば「ソフトウェアを自作する」行為です。

このプロセスは非常に複雑で技術的な知識を要しますが、FFmpegの真の力を100%引き出すための重要なステップです。もしあなたが「使う」立場から、ツールを完全に「統合し、制御する」立場へとステップアップしたくなった時、この道が待っています。

まとめ:最強のツールと共に、新しい世界へ

お疲れ様でした!これであなたは、世界中のプロが使う強力なマルチメディアツールを手に入れました。最初はとっつきにくく感じたかもしれませんが、一度その力を知れば、FFmpegはあなたのクリエイティブな活動を力強くサポートしてくれる最高の相棒になります。

今回試した音声抽出はもちろん、動画の結合、リサイズ、GIF作成など、あなたが「できたらいいな」と思うことは、ほとんどFFmpegで実現できます。ぜひ、「ffmpeg やりたいこと」(例: ffmpeg 動画 結合)で検索して、次なるステップに進んでみてください。コマンド一つで魔法のように動画を操る、新しいクリエイティブの世界があなたを待っています!